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7.29.2023

妥協なきLOW 記憶に残る一台に。

CHARLIE / CUSTOM BUILD

LOW BICYCLES
2013 PURSUIT

サンフランシスコのハンドメイドフレームに、オーナーの美意識を重ねる。

LOW BICYCLES 2013 PURSUIT。

希少なフレームをベースに製作した、世界に一台のCharlie’s Custom。

01 / THE FRAME

LOW BICYCLESという存在。

アメリカ・サンフランシスコのハンドメイドバイクブランド、LOW BICYCLES。

ブランドオーナーであり、フレームビルダーでもあるAndrew Low氏。

そのフレームに魅了されたオーナーが持ち込んだのは、2013年製の希少なPURSUITでした。

アルミの素地を活かしたクリア仕上げに、鮮やかなイエローのLOWロゴ。

その無機質な金属の質感は、個人的にアメリカの名機P-51 MUSTANGを思わせます。

目指すのは、ただ高価なパーツを組み合わせた一台ではありません。

フレームの個性を活かしながら、素材、色、性能、そして乗り手の好みまで。

オーナーと時間をかけて話し合い、カスタムの方向性を決めていきます。

長く乗り続ける一台だからこそ、妥協なく。

02 / FRAME PREPARATION

組み立てる前に、やるべきこと。

今回持ち込まれたLOWは、未使用のフレーム。

しかし、製作を始める前にいくつかの問題が見つかりました。

まず、純正採用されたALPINAのカーボンフォークには、フロントブレーキの取り付け穴がありません。

一方、リアブレーキブリッジには、取り付け穴が設けられています。

今回の製作では、専門業者へ依頼し、フロントブレーキの取り付け加工を行いました。

カーボン製品への加工は、素材や構造、メーカーの指定によって対応可否が異なります。すべてのフォークに加工できるわけではありません。

そして、もう一つ。

シートポストが約10cmしか入らないという問題がありました。

こうした場合に使用するのが、シートチューブリーマー。

切削量を慎重に管理しながら、0.1mm単位で調整していきます。

一度削った金属は元に戻せません。

フレームを傷めないよう、精度を確認しながら進める作業です。

手のかかるフレームほど、完成したときの喜びも大きいもの。

これでようやく、組み立ての準備が整いました。

03 / PRECISION WORK

見えない部分にこそ、精度を。

Charlieでは、精度が求められるレーシングパーツを装着する際、フレームの状態を確認し、必要な下処理を行います。

今回も、まずBBシェルから。

専用工具によるネジ山のタッピング。

BBシェル内部のネジ山を整え、BBを適切に取り付けるための精度を確保します。

続いて、BBシェル端面のフェイシング。

接触面を整えることで、アウトボードBBが正しく収まる状態へ仕上げていきます。

加工を終えたBBシェル。

完成車になれば、ほとんど見えなくなる部分です。

しかし、こうした工程の積み重ねが、パーツを正しく組み付けるための土台になります。

04 / COMPONENT SELECTION

特別なフレームに、特別なパーツを。

オーナーが選んだクランクは、台湾のFAITHGEARとVISIONによる限定コラボレーションモデル。

FAITHGEAR × VISION ダイレクトクランク。

ブラックアルマイト仕上げのボディに、水墨画をイメージしたグラフィック。

TEAM CINELLIが使用していたモデルをベースに、独自のデザインが施されています。

世界限定100セット。日本国内ではCharlieより10セットを販売したモデルです。

FAITHGEAR × VISION
Limited Direct Crankset
Color:Black
BCD:144mm Track
Crank Length:170mm
Chainring:51T
BB:FSA MEGA EVO386
Weight:818g

※上記は製作当時の仕様です。現在の販売・在庫情報ではありません。

続いて、ヘッドセット。

ヘッドチューブの下処理を行い、選んだのはCHRIS KING。

数あるカラーの中から選ばれたのは、ブラック同士の組み合わせ。

グロスブラックのボディに、マットブラックのロゴ。

目立たせるのではなく、あえて抑える。

今回のカスタムコンセプトは、STEALTH。

アルミの素地と鮮やかなイエローを引き立てるため、コンポーネントにはブラックを基調とした統一感を持たせていきます。

05 / THE COMPLETE BUILD

LOW BICYCLES 2013 PURSUIT

フレームの下処理を終え、クランク、ヘッドセット、ドライブトレイン、ホイール、コンポーネントを組み上げる。

一つひとつの選択が、完成した一台の表情を作っていきます。

LOW BICYCLES 2013 PURSUIT
Charlie’s Custom
Owner:Yuki Tsutsumi

クリア仕上げのアルミフレームと、鮮やかなイエローロゴ。

そこへ、ブラックのコンポーネントを組み合わせたステルス仕様。

まるで戦闘機のような佇まいを持つ、一台に仕上がりました。

ハンドル、ステムなどのコンポーネントにはENVEを採用。

アメリカンブランドのカーボンコンポーネントが、このLOWの個性をさらに際立たせています。

ブレーキキャリパーはSHIMANO DURA-ACE R9200シリーズ。

制動性能と操作感、そしてエアロなデザインを兼ね備えたモデルです。

リアキャリパーは、フレームの内側へ配置。

後方から見たときのすっきりとしたラインも意識しています。

06 / DRIVETRAIN DETAILS

細部まで、自分らしく。

ドライブトレインには、FAITHGEAR × VISIONの限定クランクとIZUMI V改チェーンを採用。

チタンコグとロックリングはNOVACORONA。

ハブナットにはRUNWELL。

小さなパーツも、決しておろそかにはしません。

ペダルとトゥクリップはMASH。

オーナーが憧れるピストカルチャーも、この一台の中に息づいています。

07 / HED. WHEELS

最後に選ぶのではなく、最初に決めたもの。

このカスタムで、オーナーが最初に選んだパーツ。

それがHED.のエアロホイールでした。

HED. JET TC9

90mmのディープリムが生む、圧倒的な存在感。

HED.は、アメリカ・ミネソタ州で生まれたホイールブランド。

創業者が自宅のガレージでエアロホイールの製作を始めたことが、その原点でした。

航空力学への探究から、カーボンファイバーや樹脂素材の研究へ。

その積み重ねが、世界のレースシーンで知られるホイールブランドへとつながっていきました。

1984年から続くHED.の歴史。

ツール・ド・フランス、タイムトライアル、トラックレース。

数々の競技シーンで使われてきた、その技術と存在感。

このLOWにとって、単なるホイール以上の意味を持つパーツです。

08 / FINISHED

写真より、記憶に残る一台を。

長い打ち合わせから始まり、フレームの加工、下処理、パーツの選定、組み立てへ。

一つひとつの工程を経て完成した、LOW BICYCLES 2013 PURSUIT。

オーナーである堤 悠貴氏は、プロのフォトグラファー。

その仕事を知っているからこそ、完成した一台を撮影することにも、いつもとは違う緊張感がありました。

美しい写真は、彼の仕事。

Charlieの仕事は、その被写体となる一台を、妥協なく作り上げること。

だから、写真より記憶に残る一台を。

LOW BICYCLES 2013 PURSUIT
Charlie’s Custom

この度は、大切な一台の製作をお任せいただき、ありがとうございました。

Charlie
ピストバイク専門店 / 株式会社 燕
代表取締役 荒巻 誠史郎
〒870-0039
大分県大分市中春日町12-35 1F
TEL:097-578-8776
営業時間:12:00〜18:00
定休日:日曜日・月曜日
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